HDRA®(Histoculture Drug Response Assay)は、AntiCancer 社で開発されました(Vescio, et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84, 5029-5033, 1987.)。HDRA®は、患者さんの腫瘍組織を3 次元培養することによって、その患者さんの治療に最適の抗がん剤を選択するin vitro の抗がん剤感受性試験です。さらに、HDRA® は日本では慶応大学で(Furukawa, T., et al. Clinical Cancer Research 1,305-311, 1995; Kubota, T., et al . Clinical Cancer Research 1, 1537-1543,1995)、アメリカ合衆国ではスローンケタリングがん研究所で(Singh, B., et al ,Head and Neck 24, 437-442, 2002.)臨床試験が行われ、その有効性が確認されております。 HDRA® は、日本でも広く使われております。AntiCancer 社は日本でのHDRA® の実施を、株式会社エスアールエルに依頼しております。
- 1. 三次元培養です
 - 2. 患者さん毎に異なる抗がん剤の感受性が測定できます
 - 3. HDRA®は新薬の発見手段としても使用できます
 - 4. 前立腺アンドロジェン感受性試験ができます
 - 5. HDRA®の測定結果は、臨床成績と良く一致します
 - 6. HDRA®は、抗がん剤への感受性と耐性の両方が測定できます
 
- 1. 全ての固型腫瘍について、個々の患者さんに最適の抗がん剤が選択できます
 - 2. 標準治療法のない腫瘍患者の治療にも最適の抗がん剤が選択できます
 - 3. 実際のヒト腫瘍に対する化合物ライブラリ―の感受性試験ができます
 

- 輸送用培地に入れて運ばれた腫瘍組織
 

- 細かく刻まれた腫瘍
 

- Histocultureに植えられた腫瘍片
 

- 腫瘍片を抗がん剤で処理後、MTTを加えた。耐性株は色が付き、感受性株は色が付かない。
 

- MTTを個々の腫瘍から抽出し、プレートリーダーで定量する。
 
阻害率が高い程、抗がん剤が良く効いたことを示しています。HDRAの結果と胃がん患者の生存曲線は高い相関性を示しました。

- 乳がん
 

- 転移性小細胞肺がん
 

- 脳への乳がん転移
 

- 肺がんの転移
 

- (A) -カプラン-マイヤーの生存曲線:マイトマイシン-Cによる胃がん患者の治療例
 - A群(患者数:10名):マイトマイシン-C感受性胃がんB群(患者数:22名):マイトマイシン-C耐性性胃がんFurukawa, T., Kubota, T., and Hoffman, R.M., Clinical Research, 1, 305-311 (1995)
 

- (B) -マイトマイシン-Cと5-FUでアジュバント処理した後、ほぼ完全に腫瘍を切除したステージIIIおよびIVの胃がん患者の手術後の無再発生存率
 - グループ-Aの10人の患者のがんはin vitroの試験(HDRA)でマイトマイシンCと5-FUに感受性であった。一方、グループBの22人の患者のがんは、in vitroの試験(HDRA)で、マイトマイシンCと5-FUに感受性がなかった。
 















